研修会&講座のお知らせ
令和4年度 11月度 学術講習会報告
【日時】令和4年11月13日(日) 13:30~16:45 学術講習会(ハイブリッド開催)
・学術講習会(ハイブリッド開催)
①女性の一生に寄りそう鍼灸 ~産前・産後を中心に~
②女性の一生に寄りそう鍼灸 実技編(実技供覧)
講師:ヒーリングゆう 院長 藤田恵子先生
講演①女性の一生に寄りそう鍼灸 ~産前・産後を中心に~
②女性の一生に寄りそう鍼灸 実技編(実技供覧)
講師:ヒーリングゆう 院長 藤田恵子先生
今回は藤田先生のとても謙虚で温かい人柄が感じられ、鍼灸の技術や知識のみならず人間的にも成長できるセミナーとなった。
お産というのは人生にとっての一大イベン卜であり、そのタイミングで手助けをできることの重要性を話す。マタニティ鍼灸を行うことでいろんな世代の方へのサポートヘ繋がり、一つのカテゴリーと思われがちな産前・産後治療の幅広さを感じられた。
どのツポを使って、どのようにどうしたらよくなるかではなくて1から10まで生活習慣を指導することが大事である。実際に妊婦さんにお伝えする内容を現場での伝え方や具体的な内容を交えて細かく解説された。
私が特に印象に残ったのは「まごはやさししりではなくて「まごにはやさしい」、「感謝してこそ安産」のお話でした。
「まごはやさしい」という食べた方が良い食事の頭文字をとったキーワードは良く耳lこするが、藤田先生は一文字多い「まごにはやさしい」の方がいいと語る。実際に玄米菜食を勧めている助産院での患者さんが貧血・出血が多い傾向にあるということもあり、お肉の摂取を推奨された。
次に心に刺さったワードは「感謝がないと安産に至らないよ。」
自然なお産を待つ助産院ではお母さんと断絶されている方、連絡を取っていない方はなかなかお産がうまくいかないということがよくある。
「考えてごらん。素敵な妊娠をしているが、お母さんがいなかったらあなたはいないんだよ。続いてきた命に感謝することが大事なんだよ。」と実際にお伝えしたお言葉を披露された。感謝することが大事で、実母との関係がお産にかなり影響を与える。心と体は表裏一体で心の平安は安産にとても大切なことである。
このような生活指導は患者さんに対して厳しく伝えると嫌われると考えがちだが、患者さんの安産を本当に思うのならダメなものはダメと伝えることが大事である。
実技実演では私が実際に治療を受けて、治療後とても身体と心が温まり、だんだん圧痛が無くなっていくのを感じ、全身の血流がまわっているのを体感した。
「伏兎」は子宝への大事なツボである。ツポの名前の中に「兎」がいて、兎は人間と同じく通年妊娠出来るかつ多産であることがツポへの効果にも影響しているのではないか。お尻へのお灸の多さにはびっくりしたが、それと同時に骨盤を温めることの大事さを感じた。妊婦さんだけでなく一般の方にも喜ばれる治療を学ぷことができ、日々の感謝や生活習慣など自分でも意識して取り組んでみようと思う。
(研修委員 今井亜里沙)