スポーツ鍼灸ボランティア
報告第23回大阪府障がい者スポーツ大会・スポーツ鍼灸ボランティア活動報告
活動日:2023年5月14日(日)
大阪府障害者スポーツ大会に参加して
北地域 甲斐由紀
5/14(日)に開催されました「大阪府障がい者スポーツ大会」に参加して来ました。新年互礼会で同じテーブルに座ったご縁で、若杉先生に三宅理事を紹介頂き、大阪府鍼灸師会の「スポーツ鍼灸プロジェクト委員会」を知りました。
もともと、障がい者スポーツ指導員でパラリンピックトライアスロンに競技運営サポートで参加し、日本スポーツ協会の公認スポーツリーダーの活動していたので、スポーツ鍼灸にとても興味がありました。それで、河内長野のマラソン大会のストレッチ実技練習に参加させていただき、本番デビューは今回の障がい者スポーツ大会となりました。
当日、設営から初めての経験にドキドキしていましたが、ご一緒させて頂いた先生方から、「どんどん実践して行きや!」と、お声がけ頂きドキドキしながら施術に携わりました。
普段の鍼灸治療を交えながらの施術ではなく、温灸機とパイオネックス、ストレッチのみでの施術にしどろもどろしながら、なんとか回数をこなしていくうちに、色々な先生の施術を見て、良いところをドンドン取り入れさせていただき、終盤戦はなんとか形になってきたというところでした。
しかしながら、実践現場では練習の時以上に学びが多かったです。
選手が足のココが痛い、テーピングをしてほしいといえば、シンスプリングのテーピングをすぐにされ、膝蓋骨を骨折して手術を控えている選手のテーピングや腹斜筋を痛めている選手のストレッチ・テーピングを随時パパっとされる、それらを間近で見学させてもらったり、選手の方に触れさせてもらったりと勉強させていただきました。
「百聞は一見にしかず」とはこのことだと思いました。
文献を読んで知識をつけても、実際に現場で対応しているのをみたり、実践したりする事とは全然理解がちがうなと感じました。
技術は「伝播する」と若杉先生が仰っておられたように、見るだけでも現場に行く意味があると私は感じました。
師匠がいない私には本当にいろんな先生のお話がうかがえることが一番の学びだと感じます。
これからも、スポーツのみならず「学びの場」に積極的に参加して、諸先輩のアドバイスをいただきたいと思います。
みなさま、ご教示よろしくお願い致します。
※次のデータはサービスの利用者47名の問診票により数値化したものである。
利用者は、男性が24名、女性が23名で、男性が1名多く全体の51%であった 利用者の年齢は「50歳代」が最も多く12名で、全体の25.5%であった
利用者のお住まいは、「茨木市」が最も多く10名で、全体の21.3%であった 利用者の体調は「ふつう」が最も多く25名で、全体の53.2%であった
利用者の気になる部位は「肩関節」が最も多く9名で、全体の19.1%であった 利用者の気になる部位の状態は「無回答」が最も多く33名で、全体の70.2%であった
利用者の気になる部位のペインスケールは「少し痛い」が最も多く13名で、全体の27.7%であった 利用者に提供したサービスは「ストレッチング」が最も多く42名で、全体の89.4%であった
【考察】
例年、男性4名、女性2名の会員・準会員で活動を行っていました。今回は、若手の鍼灸師を中心として、女性4名、男性3名のチーム編成にしました。今までのスポーツ鍼灸ボランティアの利用者の性別の割合は男性7割:女性3割でしたが、女性の鍼灸師を増やしたことで、利用者の性別の割合は男性5割:女性5割になったと考えます。また、利用者の年齢は、例年通り50歳代が多かったのですが、10歳代・20歳代の利用が飛躍的に増えており、若手の鍼灸師を起用した結果だとも考えます。従って、今後は、若手の鍼灸師・準会員を中心としたチーム作りが必要となると考えます。
以上