スポーツ鍼灸ボランティア
第18回大阪聴力障害者ゲートボール大会の報告
スポーツ鍼灸プロジェクト委員会副委員長 牧野健史
11月6日(日)、大東市の中垣内浜公園にて開催された、第18回大阪聴力障害者ゲートボール大会のスポーツボランティアに参加させていただきました。中垣内浜公園は生駒山のふもとにあり、大会当日は快晴で気温も高く山の緑と空の青さが印象的で、大会に参加された皆さんもとても気持ちよさそうにゲートボールを楽しんでおられました。
私は普段手話を必要とされている方と接することはほとんどありません。そのなかでサービス提供を実施するにあたり、障害持った方の訴えをこちらは正確に理解しているのか、またどう伝えたらいいのか、施術を受けてどうなのかなどコミュニケーションの取り方に戸惑うことばかりでした。改めて普段の臨床においての問診の大切さを感じることができ、そこから信頼関係が生まれるということを再認識することができました。また、障害を持った方は普段の生活の中でご自身の気持ちを理解してもらえているのか、満足のいくサービス提供を受けられているのかなど疑問も感じました。
大会に参加されていた方々は皆さん元気で明るく、特に笑顔が素晴らしかったです。身振り手振りで「バレーボールをやっている」と伝えてくれた参加者の方もいらっしゃいましたし、優勝を報告してくれた方もいらっしゃいました。言葉が上手く発せられない中で「肩が凝っている。触ってほしい。ほら、凝ってるやろ?」と表現してくれた方もいらっしゃいました。こちらの方がたくさん元気をもらえたような気がします。
今回は、スペースの都合でベッドが一台での対応でした。もう一台設置できるスペースがあればもっと多くの参加者の方々に利用していただけたのではないかと思います。
大会を終えて思った事ですが、このような活動に参加できるように配慮していただいている大阪府鍼灸師会および普及啓発委員会・スポーツプロジェクト委員会の先生方、そして毎回参加されて信頼関係を築いてくれている岩先生に感謝したいと思います。岩先生は手話を使いながら上手くコミュニケーションをとられ、対応に戸惑う私を数多く助けてくれました。今回も勉強になる活動に参加でき嬉しく思います。
大阪府鍼灸師会では今後も多くのボランティア活動を予定しております。来年1月には河内長野シティマラソン大会、2月には寝屋川ハーフマラソン大会の参加が決まっております。会員の方はもちろんですが準会員の皆さんも一度参加されてみてはいかがでしょうか?このような経験は必ず臨床に役立つ事と思います。そして何よりも自分自身が成長できる場となることは間違いないでしょう。
皆さんの参加をお待ちしております!!!