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2018要穴カルタ大会 開催報告[2018/10/26]
要穴カルタ大会実行委員長
普及啓発委員 清藤直人(高槻地域)
平成30年9月24日に森ノ宮医療大学コスモホールで、「2018年度要穴カルタ大会」が開催されました。
平成28年度より日本鍼灸師会全国大会で行われていた、養成校の学生による要穴カルタ大会が、昨年大阪での大会が非常に盛り上がりをみせました。ところが、今年は沖縄で全国大会が行われるため、昨年の優勝者や大阪の学校がスケジュールの関係などで参加できないためどうしたものかと考えました。そこで、大阪府鍼灸師会と東洋療法学校協会がタッグを組み、大阪にてカルタ大会を単独開催する運びとなりました。
しかし、開催に至るまでは順調な運びではありませんでした。なぜなら、当日本番を迎えるまでに行った会議は、たった2回だけなのですから。
振り返ると、5月下旬に初めて得本会長・浅井先生・清藤、そして森ノ宮医療学園専門学校の清水理事長・松下先生とで企画会議をしました。そして6月に予定していた会議が大阪北部地震で中止、さらに次の週に予定していましたが、大雨警報で中止となりました。気がつけば、本番を迎えるまで1回しか会議ができませんでした。
9月は学期末テストを控えている学校が多く、当初、参加校が4校ほどしか集まっていませんでした。参加締切が過ぎても出場校が増えないので、中止になることも覚悟していましたが、蓋を開けたら参加校7校・39人の参加がありました。
今年は、実施方式を個人戦がトーナメント、1試合4名~6名で対戦・勝ち上がり方式で行い、学校対抗戦では1校3名がそれぞれ1対1で対戦し2勝以上した学校の勝ちとする方式で行いました。
審判員を大阪府鍼灸師会から、浅井和俊・若杉昌司・喜多伸治・荒木善行・金井俊昭・上田里実・新垣恵の各先生方に務めていただきました。そしてカルタの読み手を最初に、三木完二先生にお願いしました。全体の広報を竹藤裕子先生に、表彰状の名前の筆入れを直筆で得本誠会長が行ってくれました。そしてプレゼンターを富永礼子先生が行ってくれました。司会進行は清藤が務めました。
大会はさすが精鋭たちが集まるので、あっという間にカルタを取っていき、白熱した試合が繰り広げられました。個人戦優勝は、明治東洋医学院専門学校の井田佑二郎さん、学校対抗戦の優勝も明治東洋医学院専門学校ということで、明治の独占という結果となりました。
来年もこの勢いで是非2回、3回と続いていければ良いなと思う次第です。
最後にこの大会に一番ご尽力頂いた、森ノ宮医療学園専門学校学科長の松下美穂先生に深く感謝いたします。
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2018要穴カルタ大会に出場して
明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科長 清藤昌平
参加学生
井田祐二郎 斉藤祐心 千本和恵 高橋ひかり 奥泉美利
指導教員 小田原崇文 半田由美子
平成30年9月24日 森ノ宮医療大学にて日本鍼灸師会主催による要穴カルタ大会に出場し、個人戦で1位と2位、学校対抗戦で優勝を頂きました。そこで、出場学生の談話をまとめてみました。
昨年、日本鍼灸師会全国大会のイベントとして開催された第2回要穴カルタ大会に、明治東洋医学院として初めて2名の学生で参加させて頂きました。その際には京都仏眼鍼灸理療専門学校様を始め、森ノ宮医療学園専門学校様など十分な練習を重ねられていて、本校は全く太刀打ちもままならない状況でした。
その際に練習用にと頂いた要穴カルタカードが1組あり、密かにリベンジをするべく、勉強を兼ねて経穴を学ぶゼミを発足させました。鍼灸臨床への応用そして国家試験合格の道となるよう求めたものでもあります。
学生達が初めて、経穴ゼミでカードをもらった後、まだ魅力も湧かないまま2?3人で当初はだらだらと…
しかし、勉強のつもりで始めたカルタが、遊びながらでも経穴の勉強になるところに気付き徐々に面白みを感じるようにさえなってきました。そうした時、当初は教室の隅で行っていましたが、周りの人たちも少しずつ参加したいと言うことになり多いときは6人もの人数で要穴カルタカードを楽しむようになってきていました。
また「始めた以上、負けたくない」の気持ちからはまり込んだ者、より経穴の魅力に取り憑かれた者などどんどん切磋琢磨する状態となったようです。
学生たちによると、ゼミの指導教員である小田原による要穴の覚え方やカードのとり方等、幾つものアドバイスが相まってより楽しいものになったと語っています。さらに、一部の学生は井木穴、兪土穴や合水穴などは一般的に知られた経穴が主体であるのに対して栄火穴と経金穴はややマイナーな経穴が主体であるのでそのマイナーと思われる経穴を、誰よりも早く習得そしてカルタへ応用する等の努力家が現れ、周りもそれに引っ張られる様になっていった様です。また、各自何かしらの名前が好きな経穴があり、その経穴カードを人より先に取るのがたまらなく面白いらしいです。
実際の勝負の際の工夫としては、自分の近くのカードは当然、自分より遠くはなれた他人の前のカードをわざと取るような練習や、1対1の練習、そしてグループ練習等は授業が終了し放課後、ほぼ毎日1?2時間は行っており、読み手を順番に交代するといったやり方もテンポやタイミングなどの練習になっていたようです。更にこのゼミで要穴カルタ大会に出たメリットを聞いたところ、難経がわかり易くなった、また、カードだけでは無く、実際に経穴を触りながら言ってみたりとかして、人体への取穴も簡単に出来るようになっていた。などが述べられていました。
最後になりますが、この栄誉を守り続けるためにも、同好会そして要穴カルタクラブを結成し、下級生にも経穴の面白さ楽しさを伝承していきたいとと強い意志まで語ってくれました。
要穴カルタ大会スタッフ 2018.9.24(月・祝)
氏名 | 役職・地域 |
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得本 誠 | 会長 |
富永 礼子 | 副会長 |
三木 完二 | 理事 |
喜多 伸治 | 理事 |
竹藤 裕子 | 理事 |
荒木 善行 | 理事 |
浅井 和俊 | 理事・要穴カルタ大会実行委員 |
清藤 直人 | 普及啓発委員・要穴カルタ大会実行委員長 |
若杉 昌司 | スポ鍼 P委員長・要穴カルタ大会実行委員 |
金井 俊昭 | 都島地域代表 |
上田 里実 | 研修委員会 |
新垣 恵 | 高槻地域 |