スポーツ鍼灸ボランティア
9月15日 第1回 スポーツ鍼灸プロジェクト研修会 報告[2019/11/01]
第1回 スポーツ鍼灸プロジェクト研修会 報告9月15日(日)に大阪医療技術学園専門学校においてワールドマスターズゲームズ2021関西に向けての今年度第1回スポーツ鍼灸プロジェクト研修会を開催いたしました。
和歌山からは萩野会長をはじめ3名の先生方が参加して頂き、在阪の各鍼灸学校からも数名ずつ参加があり、得本会長と若杉スポーツ鍼灸プロジェクト委員長の挨拶により開講致しました。
今回の研修会は、2021年5月14日(金)~30日(日)に関西一円(福井・徳島・岡山・鳥取も含む)で開催されるワールドマスターズゲームズ2021関西において、大阪で開催される競技の一部に大阪府鍼灸師会が鍼灸ボランティアチームとして参入することが決定したことを受け、始まりました。
ワールドマスターズゲームズとは、競技開催時に30歳以上のスポーツ愛好者であれば誰でも参加できる国際総合競技大会で、4年に一度開催され、今回アジアで初開催となります。前回開催されたオークランド大会でも3万人の参加者で、今回は5万人を目標にしておりオリンピックを遥かに凌ぐイベントとなります。
現在、開催されているラグビーワールドカップ、来年の東京オリンピック・パラリンピックの盛り上がりをワールドマスターズゲームズ2021に繋がることを期待しています。また、様々な年齢層の方々が出場される今大会は鍼灸の普及を世界的に広める素晴らしい現場であると同時に、日本の鍼灸師のレベルが試される機会にもなります。
そこで、今一度スポーツ現場での活動における基礎知識また現場では多職種によるチーム活動が想定されるので、共通言語の理解をおさらいし、バージョンアップすることにしました。今年度は3回シリーズとなり、スポーツ生理学・機能解剖学・解剖学に基づいた実技を組み合わせ、第1回は兵庫医科大学生理学第一講座、健康スポーツ科学非常勤勤講師の辻田純三先生に「熱中症の予防と応急処置」について講義して頂き、大阪ハイテクノロジー専門学校鍼灸スポーツ学科専任教員の山下浩平先生には「上肢の機能解剖学」と「上肢のストレッチ」を講演して頂きました。熱中症に関しては、ここ数年で開催期間の5月でも夏日を超える気温が続くことが多く、現場で対応が求められるひとつでもあることから、水分補給(スポーツ飲料)の摂取ポイントなどを示して頂きました。上肢の機能解剖学とストレッチは、競技特性を踏まえた機能解剖と上肢の障害を解説して頂き、一人でもできる肩回りのストレッチを教えて頂き、実際に聴講生全体で行いました。ストレッチ後には可動域が広がったことを実感することができ、聴講者からも、非常に有意義な研修会でしたと感想を頂きました。
今後、ワールドマスターズゲームズ2021関西に向けて大阪府鍼灸師会としては丹波理事を中心に組織委員会や各開催自治体と詳細を詰めていく段階となっております。現在のところ堺市で開催されるフットサルについては活動することがほぼ決定しております。他にも大阪府では岸和田市で自転車(BMX)、泉南市では水泳(オープンウォーター)、東大阪市ではラグビーが開催されます。これらの競技についても最新の情報をフレッシュやHPにてお知らせ致します。
これだけ大きい世界的なスポーツイベントで活動するには皆さんのご協力が必要です。チーム大鍼会としてぜひ一丸となって大会をサポートしていきましょう!
次回のスポーツ鍼灸プロジェクト研修会は11月10日(日)森ノ宮医療学園専門学校アネックス校舎にて開催致しますので、ぜひご参加ください。
(研修委員会 荒木善行)