スポーツ鍼灸ボランティア
大阪ろうあ者スポーツ大会 サポートボランティア活動報告[2019/09/02]
私は初めて「大阪ろうあ者スポーツ大会」のボランティア活動に参加しました。
今回このボランティアのお話を頂いたとき、是非とも参加したいと思いました。
この大会の参加者は、聴覚に障がいがある方ということもあり、日常生活のなかで、なかなか聴覚に障がいがある方と接する機会がないため、このボランティア活動を通じてお話ができたらいいなと思いました。
実際の活動内容は、大会中に怪我をされた方などの応急処置をすることでしたが、怪我をされた方もほとんどおらず、参加者の方々、皆さんとてもパワフルで大会も盛り上がり、私自身、沢山力をもらいました。
この活動を通じて、ろうあ者の方々とコミュニケーションをとることの難しさを痛感しました。
実際に、通訳の方を通じてろうあ者の方とお話をさせて頂いた際、「聴覚に障がいをもった鍼灸師はいないのか。」と質問をされました。詳しくお話を聞いてみると、やはりコミュニケーションが上手く取れないので治療院に行っても痛みの部位やどんな痛みがあるなど、伝わりにくいため、せめて「痛い」という手話ぐらいは知っていて欲しいとのことでした。このお話を聞いて、その通りだと思いました。現代社会はグローバル化が進んでおり、私たち鍼灸師も、英語や中国語が大事なことは分かっていますが手話を学ぶことには消極的なように思います。
そこで、通訳の方にも、なぜ手話を学んだのか聞いてみました。きっかけは、近所によくしてくれていたおばあさんが、聴覚に障がいをもっていたからでした。やはり身近にそういう方がいれば、学びたくなるのだと思いました。鍼灸を受けたいというろうあ者の方がいるように、私たち鍼灸師にとっては、きっと身近な存在だと思います。英語、中国語だけでなく、会話の一つである手話もまた学んでいかなければいけないと思いました。そう思えた今回のボランティア活動は、私にとってとても貴重な経験になりました。
スポーツ鍼灸プロジェクト委員会 委員
藤原 法香