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「鍼の聖地茨木プロジェクト」 茨木地域で行われた学術研究会と普及イベント・茨木市より感謝状贈呈の活動報告[2018/06/26]
日時:5月12日(土)、13日(日)
会場:茨木神社、茨木市立生涯学習センター
5月12日(土)午前中、茨木神社にて日本鍼灸を普及するべく30基の幟を境内に掲げ、450年前に戦国武将・茨木氏の一族と目される摂津の国の上郡(現・茨木市上郡)在住の茨木元行が編纂し、日本鍼灸の原点とされる『鍼聞書』(九州国立博物館所蔵)の再現文化財博物館仕様の復刻版を奉納する祭祀を行った。参加者は京都大学教授武田時昌先生、森ノ宮医療大学大学院教授長野仁先生はじめ全国の人文科学の研究者、鍼灸師、議員など総勢30名以上の有志で執り行われた。
午後からは、第1回「日本鍼灸医術の形成」研究会が行われた。これは京都大学人文科学研究所科学史班と国文学研究資料館医学書班の合同研究会であり、全国の研究者が集まり茨木地域の鍼灸師も参加させて頂いた。総勢70名。13時から始まった研究会は、茨木神社の宮司・岡市正規先生、森ノ宮医療大学大学院教授長野仁先生、熊本県の小国郷史談会会長の原山光成先生、南山大学教授辻本裕成先生が発表され、日本でいかに鍼灸医術が形成されていったのか、そしてそのルーツが大阪府であることが明るみにされた。
翌日13日(日)は午前中に鍼灸師限定のイベントを行い、井上恵理先生の内弟子であった南谷旺伯先生をお招きして、日本鍼灸の勉強会が行われた。
午後からは茨木市にご後援を頂き、鍼灸師のみならず一般市民にも普及する目的でエンターテインメント溢れる楽しいイベントを展開しつつ、日本鍼灸のことを理解して頂くイベントを開催した。
あいにくの雨にもかかわらず満席の参加者述べ500名。
まず、開会に先駆けて公益社団法人大阪府鍼灸師会茨木地域より茨木市に今回の『針聞書』のキャラクターを使用した絵本の目録の贈呈式を執り行った。
今後この絵本は、市内の保育所、幼稚園、小学校、中学校、市立図書館に読み聞かせや、貸し出し用に利用される。
そして開会の辞は、茨木地域代表の松尾正己が行った。
「ザ・ハラノムシ・ワールド」と題したイベントは、ウーファンさんの中国古箏コンサートに始まり観衆は素敵な音楽の響きに酔いしれ、ハラノムシに変装した長野仁先生の日本鍼灸やハラノムシの解説、続く桂福丸さんによる「疝気の虫」の落語の響きで大爆笑となり、そしてラストに、声優の神谷明さんによる「オレの名は。声優半世紀の職人魂!」と題した歌あり、トークありの賑やかさで、誰もが知るキャラクターの声が会場中に響きわたる前代未聞といえる大盛況の鍼灸イベントとなった。
閉会の辞では、茨木地域の顧問をして頂いている茨木市議会議員の上田ミツオ先生のご発声で出演者と参加者が「がんばろう!」と三唱した。
5月22日(火)茨木市役所にて、茨木市より公益社団法人大阪府鍼灸師会茨木地域に対して感謝状が贈られた。
ジェイコムの取材も行われ、この模様は24日のニュース番組で放映された。
今後も引き続き、世界に日本鍼灸を発信する土台つくりとなるべく、日本鍼灸の普及活動を展開して参ります。
皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い致します。
(茨木地域 地域代表 松尾正己)