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研修会&講座のお知らせ

28年度 第5回学術講習会報告12016.12.31

■日 時 : 平成28年11月20日(日)

■会 場 : 明治東洋医学院専門学校 2階講堂

■主 催 :   (公社)大阪府鍼灸師会

◆講演1「山元式新頭鍼療法(YNSA)の実際」
           YNSA学会 事務局長
           康祐堂あけぼの漢方鍼灸院 院長 冨田 祥史先生

 YNSAとは、山元式新頭鍼療法の略称です。
 宮崎県の山元敏勝医師が考案され11968年にスタート、1973年に
確立した鍼灸治療です。
 脳神経性疾患、すべての痛み(首、腰、肩、頭痛)、神経症状(めまい、
耳鳴り、不眠、更年期障害等)、不定愁訴などの疾患に優れた効果があり、
世界ではすでに数千人の医師が実践する非常に有名な治療法です。
 そして、YNSAの優れた効果が世界中で認められていて、最先端の研究
がドイツ・アメリカ・ブラジル・ハンガリー・エジプトで行われています。
 冨田先生の講演では、①山元式新頭鍼療法 YNSAとは~頭皮鍼の歴史
について②世界の山元式新頭鍼療法について③YNSAの臨床症例について
説明されました。
 頭皮鍼は、中国に於ける針麻酔の成功が発表された後、1960年代に焦
氏頭皮鍼、1980年代に朱氏頭皮鍼が開発された。山元医師は、その治験
例に接する機会を得て、多くの中枢性半身不随患者の治療にあたるも効果は
期待したほど上げることが出来なかった。
 しかし、頭針を行うと色々な前頭部分の反応を見ていくうちに特定な場所
が特定な人体の部分と深い関係があることに気づき、新しい頭針療法と名付
け、略称をYNSA(Yamamoto New Scalp Acupuncture)として治療して
いる。
 頭皮鍼はそれぞれ反射区が違い、手技の修得も難しいので一般的でなく、
効果も治療者の技術によって差があります。一方、YNSAは、独自の反射
区と診断方法により基本の治療として、頭部にあるA~Iまでの9つの基本
点を使用するので、診断点の圧痛の所見を治療ポイントとして正確にとらえ
て刺鍼すると直ちに圧痛が消失する。治療できるようになるまで長年の経験
を必要としない治療法だそうです。
 YNSAの臨床報告では、一年半以上自力で歩けなかった方が、3ヶ月、
半年の治療で歩けるようになった症例や手の指が全く伸展できなかったのが、
できるようになった症例を動画で
見せて頂きました。また、研修会場で実技
披露が行われ、右腰痛の訴えによる診断点の圧痛所見を診て、頭部の基本点
への刺鍼で腰痛が改善し、可動域も良くなっていたことに会場が感銘に包ま
れました。
 YNSA(山元式新頭鍼療法)を確立した山元先生は、相手を思いやる
「おもいやり」が大切であると唱えられ、日々診療にあたられているそうで
す。                  
(研修委員会委員 思川 裕子)