学ぶ

HOME » 学ぶ » 研修会&講座のお知らせ » 平成28年度 第2回学術講習会報告1

研修会&講座のお知らせ

平成28年度 第2回学術講習会報告12016.06.11

■日 時 : 平成28年5月15日(日) 13:30〜15:30

■会 場 : 履正社医療スポーツ専門学校

■主 催 : (公社)大阪府鍼灸師会


《報告①》「美容と鍼灸-鍼灸の新しい需要と可能性」

      講師:(一社)健康美容鍼灸協会 理事長
             専門学校浜松医療学院  副校長   
                         北川 毅 先生
 北川毅先生が『健康で美しくなる 美容鍼灸』を医道の日本社から発刊
されたのは、2006年であったという。美容鍼灸本の先駆けであったろう。
この鍼灸師会の学術講習会にお呼びした美容鍼灸家は3人目であるが、先
生は普通の治療を行われた後、美容鍼灸を標榜されて10年以上のベテラ
ンである。 鍼を刺入される手さばきには説得性があった。基本的には項
頚部や背部を先に治療してから、顔面や頭部に刺鍼される。多くはセイリ
ン製 Dタイプ 5分(15mm)・3番鍼を使用される。鍼管を使わずに差
し手の指2本でつぎつぎ刺入(二指推進法)。
「女性が女性のために行う特殊な鍼法」というイメージを見事にくつがえ
された。
【美容とは】美容とは、容姿を美しくすること、外見美の維持、増進、回
 復をはかることである。美容鍼灸は、人体の自然美の維持、増進、回復
 をはかることを一義的な目的として行われる鍼灸、と定義されている。
【対象】健康に基づく自然美とは何か、顔は五臓を映す鏡(蔵象論)であ
 るので、健康と無関係な美容鍼灸は存在しない。美容鍼灸の受容として、
 顔面部の老化、循環、代謝に関わる症状、「たるみ、小じわ、肌あれ、
 くま、くすみetc」。
【需要】現代社会は、頭脳労働、ストレス、女性の社会進出、PC・スマ
 ートフォン、技術革新に取り囲まれている。現代社会からの需要として、
 21世紀は人間性復活の世紀であり、ストレス社会・長寿社会を反映し、
 「癒されたい」「若々しく健康でありたい」といった人々の願望がクロ
 ーズアップされる。そのため、人を癒しながら美しく健康にしてくれる
 考え方・技術・場への関心が高まっている、と捉えている。
【鍼灸の可能性】鍼灸の可能性とは、得意疾患の治療、健康の維持増進、
 美容の3方面があろう。つまり「健康」「美容」「治療」の3本柱が
  「健康美容鍼灸」を成り立たせる。
  鍼灸の特徴と利点として、東アジアに発祥した伝統的な治療法である、
 健康の維持・増進、適応疾患の治療、健康美容に効果を発揮する。美し
 く元気になれる技術として現代社会人の支持を集める可能性がある。女
 性の社会進出により、働く女性に対する訴求力が強まっている。
【「Shinkyu」を世界語にしよう!】 
  海外から講習会や治療に呼ばれて、海外における日本鍼灸の優位性に
 目覚めた。日本鍼灸は、丁寧で繊細であり、日本と日本人に対する信頼
 性がある。
  衛生的で、鍼灸針の品質と性能が良い。日本独自の灸法として台座灸
 などがある。
海外に赴いても“Aqupuncture”ではなく、“Sh
 inkyu”というコトバを使われている。それは日本由来の鍼灸を指す
 言葉として、日本独自の鍼灸は全て“Shinkyu”として認めていいだ
 ろう、とのことでした。
                     (研修委員会 三木 完二)