若手鍼灸師・鍼灸学生のための「繋がる」鍼灸フェス

報告若手鍼灸師・鍼灸学生のための「繋がる」鍼灸フェスNEW

【日時】2024年9月29日（日）11時～15時30分
【会場】森ノ宮医療学園専門学校　アネックス校舎4階
【参加者数】220名

はじめに

2024年9月29日（日）に近畿ブロック青年委員会主催、「若手鍼灸師・鍼灸学生のための『繋がる』鍼灸フェス」が開催されました。今回のイベントは、未来の鍼灸業界を支える若手鍼灸師や学生の皆さん、企業、治療諸派団体が交流し、繋がりを作る場として企画し、当日は活気と熱気に包まれた1日となりました。

開催の背景と目的

本フェスのテーマは「繋がる」。若手の鍼灸師や学生の皆さん、企業、治療諸派団体が同じ志を持つ仲間として交流し、お互いに繋がり成長できる場を提供することを目的としました。鍼灸業界は個人の力も大事ですが、世代や経験を超えた繋がりが大きな力となります。このイベントを通じて、未来の鍼灸業界に新たな可能性をもたらしたいと考えました。

イベント内容

当日はセミナー、治療デモンストレーション、ブース展示、大交流会などで距離感の近い、参加型のプログラムが多数行われました。特に、治療デモンストレーションでは参加者が間近で各治療諸派団体の手技などをみる事で、様々な流派のある鍼灸の魅力を体感し、充実した時間を過ごせた、名前は聞いた事あったけどやっと実際に見ることができた、などの声が多く寄せられました。

また、セミナーでは、各分野（美容・婦人科・スポーツ）に精通されている先生や、鍼灸分野を幅広く研究されている先生に鍼灸の素晴らしさやこれからどのように活躍していくかなど大変学びあるお話をしていただきました。

鍼灸フェス終了後には同会場にて軽食とドリンクを準備し大交流会を行いました。企業様からのプレゼント企画や鍼灸師同士での日々の施術に関する熱い討論など終始盛り上がりのあるイベントとなりました。

ご参加いただいた皆様へ感謝

今回のようなイベントを鍼灸師会・業界団体が今後も企画し若手鍼灸師・鍼灸学生にとって有益な繋がりを得れる場を提供したいと思っております。
本イベントにご参加くださった若手鍼灸師・学生の皆様、そしてご協力いただいた企業様、治療諸派団体様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。皆様のおかげで「繋がる」鍼灸フェスを素晴らしいものになりました。これからも共に学び、成長し合える場を提供し続けたいと思います。

今後も皆様とお会いできることを楽しみにしています！

参加者の皆様、そして支えてくださった全ての方々へ、改めて心からの感謝を申し上げます。

近畿ブロック青年委員長　岩津優希

「繋がる」鍼灸フェスにおけるアンケートの考察

和歌山県鍼灸師会青年委員長松本洋二郎

参加者220名アンケート108名と約半数の方に回答をいただいた。

今回の鍼灸イベントでは女性の参加者が多く、セミナー講師、ブース展示でも美容鍼や婦人科専門の団体に参加していただくなど現在の鍼灸トレンドを押さえた運営側の意図がアンケート結果に反映されていると思われる。女性鍼灸師の社会的ニーズが高まり活躍の場が増えていきそうである。

来場者の県別割合では開催地である大阪府が圧倒的に多く、他近畿ブロックでは兵庫、京都とつづいている、地理的な理由、鍼灸養成校の有無も関係しており都市部集中となるのは致し方ないところであるが、地方からの来場者、イベントの認知度を高めて行く必要がある。地元で開業したい、開業済みという方が約7割と地元で開業と考える方が多くなっている。各地域鍼灸師会の特徴をイベントで発信し認知いただくことが重要だと思われる。

セミナー、鍼灸デモブースともに、場所と時間の制約は多分にあったが各講師先生方、鍼灸諸派講師先生方が時勢に合った講義を行ってくださったことで大盛況になったと思われる。
企業アンケートではスペースの狭さが問題となっていることがよくわかるが、イベント自体に対するクレームが一切ない結果から参加する意義がうまれていると思われる。
今後、場所の選定やスペース問題、協賛金など多方面の角度から考えていく必要がある。

日本鍼灸師会に興味をもっていただくこと、認知度を高めるのもイベントの役割であるが、今回のイベントでは沢山の方に日本鍼灸師会の取り組みである、療養費制度、労働災害保険の加入推進、海外鍼灸の興味、災害時の鍼灸師としての興味など、どれも6割以上の良い反応があったと考察できる。今後の日本鍼灸師会の取り組みに関心をもっていただいたのではないだろうか。

今回の鍼灸関連イベントが初参加という方が5割もおり、学生、鍼灸師歴3年以内の若手鍼灸師の参加者が6割以上と若手鍼灸師、鍼灸学生の繋がりをテーマとしたイベントにマッチしている。9割以上の方が学びや繋がりをお持ち帰りいただき、9割以上がまた参加したいと回答している。協賛企業、鍼灸諸派の皆様よりお褒めの声を沢山いただいているので、イベント自体は概ねいい結果を得られたのではないかと思われる。

以上